高齢、障害、病気等で、
歯科医院に通えない皆様へ
当院は「訪問歯科診療」を行っています
当院は「訪問歯科診療」を行っています
現在の日本は人口の約3割が高齢者(65歳以上)であり、今後、この高齢者の割合が増えていく傾向が続いています。
歯科診療を受けるには、患者さんが歯科医院に行くことが普通です。一方、高齢者をはじめ、自力で病院へ行くことが困難な患者さんが増加してきていることも事実です。
高齢者などの「治療を受けたいのに通院できない方」は、今後も増えていくことが予想されます。じんの歯科クリニックでは、こうした社会の現状に対して、通院できない患者さんへの「訪問診療」を提供しています。
訪問診療の対象となる患者さんには、介護が必要な状況な方も多くいらっしゃいます。要介護とされた方のなかには、健康に悪い影響を及ぼす摂食嚥下障害(食事や飲み物を飲み込みにくい)、誤嚥性肺炎や窒息、脱水や低栄養状態などの状況を抱えている方もいます。
当院では、歯科医師ができる役割を全うするために、患者さんへの「食支援」も合わせて実施してまいります。食べる楽しみは、生きるためにとても大切なこと。いつまでも食を楽しめる健康を保つために、歯科医師ならではの支援を行っています。
訪問歯科では身体が不自由な方などを対象とすることが多く、歯科治療の能力だけでなく特別な知識や経験が求められます。当院では高齢者医療の経験豊富な歯科医を中心に訪問歯科診療チームを組んで、皆さんの診療に伺っています。
特に高齢者の患者さんは、若い人に比べて虫歯や歯周病のリスクが大きくなりがちです。こうした点から、ご家族の意識の変化をお願いするなど、幅広い視点での診察・治療を進めてまいります。
普通、食べ物や飲み物は食道を通り胃へと進みますが、食道と気管の分かれ目で、気管側に誤って進んでしまうことがあります。これを誤嚥(ごえん)と呼びます。
若い人や健康な方であれば、誤嚥はただ「むせる」だけで終わりです。しかし病気の方、高齢者では、飲食物と一緒に口内細菌が肺へ入り誤嚥性肺炎を発症してしまう場合があります。高齢者ほど誤嚥が発生しやすく、さらに、免疫機能が低下している高齢者では誤嚥性肺炎になってしまうリスクが大きくなっています。
また誤嚥性肺炎の特徴は、一度発症すると、完治しても再発の可能性が高いこと。肺に侵入した菌が治療の過程で薬剤への耐性を獲得してしまい薬が効かなくなることで、命にかかわる病気となることがあります。
当院の訪問診療では、歯科治療だけでなく「誤嚥しないよう、ものをうまく飲み込むトレーニング」と「誤嚥が起きても肺炎になりにくいような、口内細菌のコントロール」の2つの視点からのサポートを実施いたします。
歯を支えるの顎の骨を溶かしてしまい、歯が抜けるリスクを高めてしまう歯周病。一般的には、はぐきの充血や膿、口臭といった症状が現れますが、近年の研究では、こうした症状だけでなく、歯周病は『全身の疾患に対してリスクがある』という結果が発表されています。
なかでも、歯茎の小さな傷から歯周病の菌が体内に侵入し全身に移動してしまう「菌血症」は、身体全体に悪い影響を及ぼしてしまいます。この菌血症では、身体の防衛反応により血栓が発生し、その血栓が、脳や心臓などの臓器に届くことで、さらに重篤な症状が発生することがあります。
特に、免疫力が低下している高齢者では菌血症が重症化しやすいことが知られています。菌血症が悪化すると「敗血症」や「敗血性ショック」が起きてしまいます。こうした症状は、命に関わるものです。
当院では、高齢者の皆さんの健康上のリスクを考慮し、訪問診療でも歯周病治療を積極的に進めています。この取り組みは、患者さんの健康寿命を延ばすことにつながります。
要介護状態や障害により歯科医院への通院不可能な方
ご来院での治療と同じ治療費をうけたまわります。もちろん各種保険が適用可能です。
医療費は制度の利用により所得に応じて1~3割の自己負担となります。また、1か月あたりの医療費自己負担額の上限についても所得額に応じて決定されます。個人(または世帯主)の月内医療費が対象で、上限を超えた分は、「償還払い制度」にて市町村からの償還払いを受けられます。
原則として3割の負担となります。こちらも1か月あたりの医療費自己負担額は、所得に応じて決定されます。国民健康保険の場合、後期高齢者医療制度と同様に、上限を超えたものについては事後の償還請求が可能です。社会保険の場合、「高額医療費適用認定証」を事前発行してもらい、上限額以上の支払いを免除してもらうことができます。
無料での診療をいたします。(「心身障害者医療費助成申請書」を自治体に提出済みの方に限ります。)
一部地域では、立替払いが必要な場合がございます。その場合は、後日、自治体より返金されます。また、地域により有償での診療になる場合もありますので、事前に当院までご連絡・ご確認ください。
※介護保険:口腔内のケア(在宅のみ)は適用となります。
※出張費および謝礼等は一切いただきません。
老人ホームに入居しているのですが来てもらえますか?
ご入居施設の許可があれば伺うことが可能です。当院よりホームの方と許可などについて相談いたしますので、まずはご相談ください。
総入れ歯でも訪問歯科診療で診てもらえますか?
もちろん総入れ歯でも診察いたします。入れ歯の調整やお口のケアについてもぜひご相談ください。
新しく入れ歯をつくるのに、どの程度時間が必要ですか?
週1回のご訪問で、2~3か月程度の期間をお考えください。お作りする入れ歯の部分や、訪問頻度によっても期間は変わります。具体的には、ぜひ一度ご相談ください。
当院までお電話をいただき、現在の症状やご要望をお知らせください。
ご自宅、または老人ホームなどの施設に伺う日程を調整させていただきます。
診療チームが、ご予約の日時に伺います。
ご自宅以外でも老人ホームや病院などでも治療に伺うことができます。
問診票を患者さん、もしくはご家族にご記入いただき、詳細を確認いたします。
治療方針をご説明し、治療にご納得された場合のみ治療開始いたします。
状態を確認しながら、丁寧に治療を行います。
治療完了時には、アフターケアや口腔内の管理についてのサポートを実施いたします。
当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
ご興味がある方は下記からお問い合わせください。