拡大床
拡大床とは?
顎の幅を広げたり。数歯の移動を目的とした装置です。装置の中央に「拡大ネジ」と呼ばれるネジがあります。このネジの幅を広げる力を加えることで、歯の土台になる歯槽骨を側方に押し広げる構造です。
適応対象は主に小学校低学年(乳歯列期~混合歯列期)の治療に使用されます。拡大床のみの治療で噛み合わせが改善する場合もあるが、症状によっては拡大床で顎の幅を広げた後にワイヤーとブラケットを使用した矯正治療を行う場合もあります。
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治療前 |
治療中(装着中) |
治療後 |
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治療前 |
治療中(装着中) |
治療後 |
使用方法
拡大床の中央にある「拡大ネジ」を専用の棒で矢印方向へ回します。
1週間に1度ネジを回して、装置を拡大していきます。(先生の指示に従ってください)
1日に10時間は装着してください。寝る前には必ず装着しましょう。
■取り扱いの注意
- この装置は、レジンと呼ばれる樹脂でできています。熱により変形するので、熱湯消毒はしないでください。
- 食事をする時は装置が変形するので必ず外して下さい。
- 装置は外したら必ずブラシできれいに洗ってから、専用のケースに入れて保管しましょう。また、週1回は除菌洗浄剤を使って除菌してください。
- しっかり装着したことを確認して、お口を閉じましょう。きちんとはまっていない状態で使用すると、装置が割れたり変形したりする可能性があります。
- 診察で来院する時には、装置と歯ブラシを持ってきてください。